第8回定期演奏会

2024年6月23日(日)に開催した、第8回定期演奏会では、シンガポールよりNgee Ann Polytechnic Alumni Band(以降 NPAB)をお招きし、インバウンド交流も含めた演奏会を行いました。

この演奏会に向けて、NPAB指揮者のレスター先生は早く日本に来てくださり、事前に単独ステージの曲も練習しました。

交流1日目 6月22日(土)

NPABの皆さんもはるばる加須まで来ていただき、練習・交流会を行いました。この日は、まず顔合わせし、自己紹介等ののち、午前、午後共にリハーサルをしました。昼食には、ケータリングを用意し、会話しながら食事をとりました。

交流2日目 6月23日(日)

午前、KFWOの単独リハーサルの後、団員で何台か車をだし、NPABの皆さんを加須駅までお迎えに行きました。その後合同ステージのリハーサルを行い、午後に本番を迎えました。

第1部

KFWO単独ステージでした。NPABのメンバーや、その家族、友人なども多く来るので、日本の曲に取り組もうということで、日本人の作曲者の中から

・マーチ ’98
・ 「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲
・The Seventh Night of July(たなばた)

の3曲を演奏しました。

第2部

引き続き、KFWO単独ステージでした。団員からも人気の高いフィリップ・スパークステージとし、

・希望の彼方に

・マンダーレンの風景

・シンガポールからの手紙

の3曲に取り組みました。

《希望の彼方に》は、これまでのKFWOの取り組んできた曲の中で、最高難易度でした。このタイミングで、チャレンジングな曲に取り組めたのはとても良かったのではないのかなと思います。

《シンガポールからの手紙》は、せっかくの機会ですので、レスター先生に指揮をしていただきました。

リハーサルでは、ここに出てくるシンガポールの民謡についてのお話などもしていただきました。シンガポール演奏旅行で、シンガポールを訪問した団員も多くいたので、身近な曲として取り組むことができたのではないかなと思います。

第3部

KFWOとNPABの合同ステージでした。

はるばる来ていただいたので、団員はもちろん、客席の皆さんも含めウェルカムな雰囲気でステージへお迎えできればと思い、KFWOは座った状態で開演し、後からNPABの皆さんを拍手で出迎えてこのステージを始めました。照れながらも、終始笑顔で入場してくれ、雰囲気の良い始まりでした。

1曲目と2曲目は、各国の課題曲から選びました。
日本の課題曲からレトロを選んだのは、レスター先生がジャズやポップスがお好きで、スタイルの指導がとても上手いからです。練習から、特に伴奏における細かい吹き方(ニュアンスの付け方)をご指導いただきました。ポップスにはポップスという、ジャズにはジャズという”言語”があり、言語を学ぶのと同じように、音楽のスタイルという”言語”もさまざまなものがあやつることができるようになることが大事だということを繰り返し伝えてくれました。本番も、スタイルを意識した演奏をすることができました。

3、4曲目は、日本のポップスを演奏しました。シンガポールでも、日本のポップスは親しまれており、吹奏楽シーンにおいてもさまざまな曲が演奏されています。今回は、幅広い世代に楽しんでいただけることと、レスター先生が日本の演歌をよくご存知なので、演歌メドレー、そして、人気アニメ呪術廻戦から、《廻廻奇譚》を演奏しました。

最後は、《ラサ・サヤン》という作品を演奏しました。マレーシアの民謡で、マレーシアから独立したシンガポールでも非常に親しまれています。曲中、歌うところがあるのですが、前日のリハーサルでは、マレー語のわかるNPABのメンバーが歌詞の意味を教えてくれるという場面もありました。

アンコールには、《Koinobori Flies in the Wind Over》、そして《つながる》を演奏しました。

《Koinobori Flies in the Wind Over》には、アドリブソロがあり、今回は、NPABのアルトサックスのメンバーが担当しました。とってもかっこよかったです!

《つながる》では、スマホライトを使用した演出もしました。これはシンガポールではかなりよく見られる光景ですが、日本ではあまり多くない気がします。

私たちは使う言語が異なり、どうしてもコミュニケーションに壁がありますが、吹奏楽という言葉の必要ないコミュニケーションで、”つながる”ことができます。スマホのライトで輝く客席の景色を目の前に、《つながる》を演奏し、この2日間のエンディングに相応しい、心温まる時間を過ごすことができました。

改めて、シンガポールからはるばる加須まで来ていただいた、Ngee Ann Polytechnic Alumni Bandの皆さん、レスター先生、そしてその時間を一緒に過ごして下さったご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

おまけ

演奏会のあとはもちろん、打ち上げ!!! NPABも含め、大人数で打ち上がりました🍻
コンサート終わりとは思えないほど盛りあがり、最初から最後まで充実した交流でした!!!

プログラム

第1部 

マーチ’98(天野正道)
「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲(林大地)
The Seventh Night of July(たなばた) (酒井格)

第2部 

希望の彼方に(P.スパーク)
マンダーレンの風景(P.スパーク)
シンガポールからの手紙(P.スパーク)

第3部 

Tanah di bawah angin (風そよぐ地で) (ウォン・カーチュン)
レトロ(天野正道)
伝説の「演歌」メドレー Vol.2(金山徹編曲)
廻廻奇譚 (Eve/山里佐和子編曲)
ラサ・サヤン(マレーシア民謡/野波光雄編曲)

アンコール

Koinobori Flies in the Wind Over (黒川圭一編曲)
つながる(つながるプロジェクト)

パンフレット

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