第5回定期演奏会は、2022年12月11日に開催しました。

旅をテーマにし、さまざまな角度からの曲をお送りしました。
第1部
まずは、飛行機に乗り込み旅のスタート。
三浦秀秋作曲 《Have a good flight!》 を演奏しました。”移動”が、旅のワクワク感を増幅させ、ここから非日常を楽しむ時間が始まります。ホールの中ではありましたが、演奏から少しでもそれを味わってくださっていたら嬉しい限りです。
飛行機を降り、最初の目的地は、スペイン。
《スペインのため息》という作品をお送りしました。
次の目的地は、シンガポール。
《海の物語》を演奏しました。この曲は、シンガポールの吹奏楽コンクールの課題曲ですが、作曲者は小長谷宗一先生です。団員の多くが、県立不動岡高等学校吹奏楽部のOB・OGで、レッスンでお世話になった方でもあります。
次の目的地は、日本(すぐに帰国してしまいました……笑)。
《吹奏楽のための叙情的「祭」》を演奏しました。この作品は、迷子になりやすく、初期はずっとみんな声に出してカウントしていたのがとても懐かしいです。
実は、この定期演奏会のテーマを “旅” としたのは、2ヶ月後に、シンガポール演奏旅行を控えていたからでした。演奏旅行に先駆け、定期演奏会でも、シンガポールと日本の作品を披露しました。



第2部
第2部は、ゲストプレイヤーとして、プロのサクソフォーン奏者 嵐田紀子先生をお招きしてのステージでした。
5回目という小さな節目を迎えるにあたり、プロの方をお招きしてみようという金子先生の発案から、このようなステージにチャレンジをすることに決めました。
1曲目は、《管弦楽とアルト・サクソフォーンのための狂詩曲》。
初めてのコンチェルトの伴奏。嵐田先生の素晴らしいソロを邪魔をしないように……団員全員必死でした!笑
この作品は、嵐田先生にご紹介いただき、やることになりました。
ある意味KFWOにとっての “旅” だったと思っています。”旅” とは、非日常のことですからね。
それを言ったらわりとなんの曲でもやれるのでは?!と思ってしまいますが、、、コンセプトを固めた上でのプログラミングは初の試みだったので、ご愛嬌です。
2曲目は、《シーガル》。
嵐田先生をゲストとしてお呼びするにあたり、これはどうしてもやりたいとお願いした作品です。
海上を優雅に舞うカモメの姿がおもい浮かぶような、メロディがとっても美しい作品なのですが……ソリストは、フラジオまで求められてアマチュアには、そう簡単に優雅に舞えません。
嵐田先生のとっても素敵なサクソフォーンの音色で、私達も少しは優雅に舞えたでしょうか。
第2部、最後にサクソフォーンアンサンブルも披露しました。
嵐田先生にソプラノサックスを担当していただき、《「日本の四季によるミニチュア・シンフォニー」より 第1楽章 Spring、第4楽章 Winter》を演奏しました。季節を巡る旅……本当は全部演奏したかったですが……(シンフォニーですし)、ステージ全体の時間やリハーサル時間を加味して、抜粋しました。
プロの方に引っ張っていただくだけで、アンサンブルの質が変わりますね。とっても良い経験ができ、嵐田先生には感謝しかありません。


第3部
第3部は、KFWOのみのステージに戻り、いろいろな国のポップスを演奏しました。
1曲目は、《鉄道メドレー》。サックス四重奏でお送りしました。
この年は、鉄道開業から150周年!!
移動から、”旅” は始まるのですし、やらないわけにはいかない!ということで演奏しました。
鉄道で海外には行けませんので、
2曲目、移動後最初の目的地は日本。《YOASOBI メドレー》を演奏しました。
3曲目は、《Make you happy》。
韓国、日本をまたいで、活躍しているNiziUの曲を演奏しました。
次に、フランスの作品から《枯葉》を演奏しました。大人な雰囲気の作品です。KFWOは若いメンバーが多いので、少し背伸びして選んだ作品でしたが、お客様に特に喜んでいただけました。
続いて、《マンボ・メドレー》を演奏しました。”マンボ” は、キューバで生まれた音楽とダンスのジャンルのことです。とてもリズミカルで、楽しい雰囲気をお送りできたのでは無いかなと思います。
最後の目的地は、イギリス。
《Queenメドレー》を演奏しました。New Sounds in Brass のアレンジは難しい……のですが、かっこいい!
誰もが知っている曲ばかりで、団員の音楽への理解度も高く、Queenの雰囲気を出すことが少しはできていたと思います……!
イギリスに皆さんを置いて演奏会を終えるにはいきません!
アンコールで、加須に帰ってきて
《Koinobori Flies in the Wind Over》を演奏しました。
途中、アドリブ・ソロ/ソリの部分があるのですが、なんと今回は嵐田先生が吹いてくださいました!贅沢な時間でした。
そして、アンコールをもう1曲
《陽はまた昇る》を演奏しました。
この曲は、2011年 東日本大震災の被災者を元気づけるためにフィリップ・スパーク氏がかいた作品です。
出版印税を含め、全販売収益を日本赤十字社の緊急救援基金へ寄付してくださいました。
平穏を祈る。
曲自体もそうですが、曲の背景にも、国を越え届けてくれた “優しさ” のあふれる作品です。
新型コロナウイルス感染症が流行し、渡航はおろか、人との接触を制限された日々がありました。少しずつ緩和され、当時、数ヵ月後にはシンガポール演奏旅行を予定しており、まさに、”陽がまた昇った” ようなときでした。
嵐田先生の煌びやかなソロもあり、また、団員のこみあげる想いが演奏に出ていて、良い演奏会の締めくくりができたのではないかなと思います。





プログラム
第1部
Have a good Flight! (三浦秀秋)
スペインのため息 (A. アルヴァレス/J. ウェイネン 編曲)
海の物語 (小長谷宗一)
吹奏楽のための抒情的「祭」 (伊藤康英)
第2部
管弦楽とアルト・サクソフォーンのための狂詩曲 (C. ドビュッシー/小野寺真 編曲)
シーガル (真島俊夫)
「日本の四季によるミニチュアシンフォ二ー」より (石川亮太編曲)
第3部
鉄道メドレー (高橋宏樹編曲)
YOASOBIメドレー (Ayase/郷間幹男 編曲)
Make you happy (郷間幹男編曲)
枯葉 (J. ゴズマ作曲/A. リード編曲)
マンボ・メドレー (森村献編曲 /宮川成治吹奏楽編曲)
QUEEN・メドレー (天野正道編曲)
パンフレット








ライブ配信
盛り沢山な演奏会だったので、盛り沢山な活動報告となってしまいました。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございます!
改めて、ソロに始まり、アンサンブルや、オケ中での演奏と私たちのやりたいことを全て叶えてくれた嵐田先生、本当にありがとうございました!
記念すべき第5回にふさわしい、豪華な演奏会にすることができました!
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました♪